さたんの雑記

マイルとかホテルとか

フランクフルト国際空港ルフトハンザ航空ファーストクラスターミナル訪問記

ルフトハンザ航空は本拠地フランクフルト国際空港にファーストクラス専用ターミナルを持っています。ANAの成田空港Zカウンターなど、ファーストクラス客向けに専用導線を用意していることはよくあることですが、ターミナルまで独立しているのはここだけだと思います。ここにアクセスできるのは、

  1. ルフトハンザ航空またはSWISS航空運航の同日に出発する便のファーストクラスの搭乗券を持つ人
  2. 1と同一便で出発する同伴者1名
  3. ルフトハンザグループ運航便にて出発するHON Circle会員

のいずれかの条件を満たす人だけです。HON Circle会員になるのはまず無理なので、というかHON Circle会員になれるならファーストクラスのチケットを有償で買うことも出来ると思うので、基本的にここへ入れるのはファーストクラスに乗る客のみということになります。

細かいことですが、ファーストクラスに乗り継ぐ旅程であっても、別切りチケットの場合はNGとも書いてありました。厳しいですね・・・

今回、ANAの特典にてルフトハンザ航空のファーストクラス往復をゲットした最大の目的はこのファーストクラスターミナルに訪れるためでした。

アクセス

フランクフルト空港は市街地から近くて、タクシーでアクセスしても比較的安価なのですが、タクシーでターミナルに横付けしてしまうと外観が撮影できません・・・ということで電車で空港まで行きました。電車だと10分で到着するんですが、良いタイミングで目当ての電車が来るかどうかはまた別問題です。

空港に着けばどうせ案内があるでしょ・・・などと軽く考えていたので、大して場所については調べずに空港に行ってしまいましたが、実際に空港に着いてみたらファーストクラスターミナルの場所なんてどこにも書いていません・・・まぁ考えてみれば、電車で一般ターミナルに着いた上でわざわざファーストクラスターミナルに移動する人なんてほとんどいませんよね・・・

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今後同じような状況になった方の参考になればと、ルフトハンザのホームページから比較的わかりやすい画像を貼っておきます。とりあえず端だということは覚えていたのと、ターミナル2とは反対側だろうということで歩いてみました。あとはどなたかの記事で、「到着ロビーを出て左」というとてもふわっとした説明を見ていたことも少し考えに含めてはいました。

実際のところ、上の画像を見てわかるように、フランクフルト国際空港のターミナル1はABCの三つにエリア分けされており、そのA側に進んで行くと良いということになっています。

ターミナル

電車を降りてから歩くこと約15分。ようやく見えてきました・・・!

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いやいやいや、バスタイミング悪すぎでしょ!!

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バスが動く気配を見せないので、道を渡ってからもう一枚。

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バイクとかが写っていない、もう少し非日常感あふれる写真を載せておきましょう。なんて言ったって、この外観を撮りたいがためにタクシーではなく電車を使ってはるばる歩いてきたのですから。

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1階の入り口です。たかいたかーい。立ち入り禁止のマークがついていますが、右にあるインターホンを押せばいいんですよね!と思って押したものの、「ピーンポーン」の音のみ。あれ、これどうすればいいの・・・とか思ってドアの前に行ってみたら普通にドアが開きました。押さなくても開く仕様だったんですかね・・・

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入ってみるとこんな感じのインテリア。シックでかっこいい・・・けどほとんど人通りないですよね笑

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さてさて、エレベーターで2階のロビーへと向かいましょう。

日本よりは涼しいとはいえ、夏の気温の中ここまで歩いてくるのは大変でしたし、ファーストクラスに乗る用におしゃれをしていると余計に大変です。次回からは(外観が撮れなくても別に全く困らないので)絶対にタクシーで乗りつけると心に誓いました。

2階へ上がるとカウンターがあります。

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カウンターの横にはスカイトラックスからの授賞の印が置かれていました。まあ少なくとも投資額としては評価されて当然ではあります。

チェックインの時には、フライトの目的地を聞かれ、パスポートを預けると、手続き類は全てスタッフがやっておいてくれます。予約を確認してくださり、そのままささっと手荷物検査へ。羽田でそこそこ化粧品類を買っていたので持ち込みサイズのスーツケースを預けることにしましたが、もしかしたら化粧品だと説明すれば量をオーバーしていたとしても持ち込めたかも?などと思えるくらいゆるゆるなチェックでした笑

手荷物検査を終えると先ほどのスタッフが案内してくださります。「ここは初めて?」と聞かれるので、"Ja"と答えると全体をさくっと説明してくれました。

手荷物検査を終えてすぐあるのが、とっても小さい免税店エリア。希望するものが置いてある確率は相当低いので、このファーストクラスターミナルを利用して(直行便で)帰る場合は市中で買い物を済ませておきましょう。欲しいものが明確で、かつフランクフルト空港でしか手に入らないものである場合は、ラウンジのスタッフに説明すれば何とかなるかもしれません(ルフトハンザ仕様のRIMOWAとか?

免税店エリアとラウンジエリアの間には自動ドアがあり、仕切られています。

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水を使った演出って、おしゃれですね。

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水の壁の後ろにはソファーエリア。二人であっても一人であっても使いやすいようにソファーが並べられています。

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こちらがダイニングエリアの席になります。2人がけのほか、4人がけのテーブルもありました。

このほか、バーエリア、ビジネスエリアやスモーキングエリアなどもありました。バスルームの場所と、バスルームでは「特別な」ダックをいただけること、もしバスルームを使わないとしても希望すればダックをいただけることをご案内していただき、ターミナルツアーは終了。

全体をみた感想としては、ターミナル自体は思っていたよりも小さいですが、それ以上に利用者が少ないので雰囲気としては良い具合になっています。2時間程度滞在しましたが、見かけた人は20人もいないと思います。

案内のあとはまずバスタブの空き具合を確認しに行きます。バスルーム担当の人に声を掛けると、今は他の方が利用中とのこと。バスタブがあるほうが良いですか?と聞かれたのでぜひバスタブをとお願いしてみると、少し時間かかるかもしれませんが準備できたら呼びに行きますとのお返事です。そういえば、このバスルーム担当の方は英語が少し苦手なようでドイツ語が少し混ざっていましたね・・・日本のスタッフの英語力より全然ましですが・・・

名前を伝えて、次はダイニングへ。

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ホットミール類です。

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お隣にはこんなものも。"tuscan vegetables"と書いてありました。

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コールドミールも充実しています。

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そのほかにもパンも置いてあります。

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ケーキやタルトなどデザートも置いてあります。

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適当に取ってみました。そういえばハムもあったんですが写真撮り忘れていますね・・・なにか飲み物をと勧めていただいたのですが、朝から何も食べていない状態でお酒を飲むのも微妙だったのでとりあえずお水で。

これを頂いたところでビールに変更。ビールを頼むと、「どんなビールが良いですか?」と。さすがビール大国、ドイツ。

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いろいろ提案してくださった中からヴァイツェンを選択しました。ビールが来たあたりで、チェックインを担当してくださった方がお見えになり、搭乗券をホルダーに入れて渡してくださります。同時に搭乗時刻の案内もしてくださりました。

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朝食以降何も食べていなかったのでフィレステーキを頼んでしまいました。付け合せはどうしますか?と聞かれたのですが、機内食のことも考えて最小限でお願いしました。焼き加減はミディアムレアでお願いしたのですが、ちょうど希望通りの焼き加減です。機内食とは違って調理に自由度がある地上で食事を取ってしまうのは結構正しい選択だと思います。

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ちなみにワインはこのような感じでダイニングエリアの脇にずらっと並んでいました。左側に少し写っているのがハムです。

ステーキを食べていると、バスルーム担当の方が呼びに来てくれました。ささっと食べてバスルームへ行きましょう。ダイニングで担当してくれた方にお礼を言ってバスルームへ行きます。

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バスルームに入りました。第一印象として、広すぎます笑 ちなみにベイシンの左後ろにはトイレ、右後ろにはシャワーという構成です。

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バスタブも広いですね・・・しかも、このバスタブ単体で置くのではなくて埋め込むスタイルなのも面白いですし、ヘリみたいなの広すぎません?笑

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このターミナルのメインお土産の登場です。Lufthansa First Class Servicesと文字の入ったダックです。左はエトロのバスソルトです。このバスソルト、ほんの少しでも香りがむちゃくちゃします。海外仕様という感じですね。バスソルトって香りが十分になるまで入れる気がするので、少し入れれば十分って言うのは良いですね。(お土産としても長持ちしますし・・・笑

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その他のアメニティもエトロのものです。写真だと少し小さいように見えますが結構細長くてスタイリッシュです。

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こちらがベイシンの裏にある、シャワーブース。まあシャワーって工夫のしようがないですよね・・・笑

バスタブにお湯を張るのにはさほど時間はかからず、ゆったりと浸かってシャワーを浴びてリフレッシュです。浸かってシャワー、髪を乾かして・・・などしていると手早く済ませているつもりでも結構時間がかかってしまいます。人が少ないから良いですけど、確かにたまたま順番待ちが重なってしまうと待つだろうなと感じました。

リフレッシュした後はバーエリアへ。

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ワインとは別にこれだけのバーコーナーが用意されています。

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バーコーナーにはHARIBOの山。HARIBO大好きすぎて今回も大量に買って帰ったんですが、ファーストクラスラウンジのバーコーナーに置かれるってのはなんとも面白いように感じてしまいます。気持ち的には、それぞれの味の一番小さい箱「だけ」で良いから持って帰りたかったです笑

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機内食が目前に迫っていたので、ここではロゼシャンパンを頂くだけにします。スタッフからするとよくわからない順番でオーダーする客だなぁと感じたことでしょう笑

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ラウンジ内にはこのような世界各地の時間を表示する時計が置かれています。こういうのを見るたびに日本が入っているかを気にしてしまうんですが、今回はTokioが入っています。このターミナルが完成したのは10年以上前ですが、今作るとしてもここにTokioが入るのでしょうか。

搭乗時刻となりました。スタッフが呼びに来て、エレベータへ案内されます。下のフロアに降りるとイミグレがあり、搭乗券を出します。もちろん待ち時間はゼロです。ただでさえ利用客は少ないのに、その中でもヨーロッパ内の路線に乗る客の場合は対応しなくても良いわけですし、ここのイミグレスタッフの仕事いいなあと思ってしまいました笑

さてここからが、このファーストクラスターミナルのサービスの締めくくりである、搭乗機までの車での送迎サービスです。

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メルセデスなどの高級車がずらーっと。今回同じ便に搭乗する、ターミナル利用者は3人のようです。残りのお二人はスウェーデン人のカップルでした。女性のほうが日本好きで日本に行く途中、このターミナルを利用したくてわざわざフランクフルトを経由したとのことでした。スウェーデン人って確か、母語が英語でない国のなかで英語をうまく話せる人の割合が高い国でしたよね。自分も訪れたことがありますが、街で話す人が全員訛りのない超流暢な英語を話していた記憶があります。この二人も同じように英語はとても堪能でした。イケメンと美女だったので実はラウンジでもちらちら見ていたのですが笑、まさか同じ便とは。立ち振る舞いも自然でかっこよかったです。自分もそうなりたいところです・・・

このお二人とのお話が盛り上がってしまい飛行機までのドライブ中撮った写真は一枚だけでした笑

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しかもあまりよく撮れていませんね・・・もう一度このサービスを利用して、それっぽい写真が撮影できるように頑張って生きていきます笑

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搭乗機の目の前に到着しました。あとはドライバーさんが先導してこの真上のボーディングブリッジまで連れて行ってくれます。車に乗っている時間としては短いですが、空港内ドライブや、空港なのにほとんど歩かなくて良いというのはなかなかできない経験です。存分に楽しませていただきました。

まとめ

世界でも珍しいファーストクラス専用ターミナルですが、利用者をかなり絞ることで快適な空間を提供していました。免税店エリアこそ狭いですが、機内食よりも幅広いセレクションから選べるダイニングエリアやバーエリアは、機内で休息に専念できますし良いアイデアだと思います。バスルームではお土産のダックもいただけましたし、とても満足です。

ダイニングのメニューは勢いで選んでしまったので、ぜひ再訪していろいろ試してみたいと思います。ちゃんと余裕を持って到着して、レストランのようにコース仕立てで楽しみたいなと思っています。