ラウンジでリラックスさせていただいた後はいよいよ搭乗です。
107番ゲートからの出発です。
搭乗券には搭乗開始は13:35と記載されていましたが、搭乗口に行ってみると13:45の表示になっていました。ファーストクラスなので列に並ばなくてもよいだろうと思い、飛行機を撮影してみます。
羽田は飛行機が撮影しにくいですね・・・
ゲート周りは左側にビジネスクラス、右側にエコノミークラスと分かれて行列ができていました。ビジネスクラス利用のツアーがあるらしく、意気揚々と優先搭乗の列を探しにゲート前にやってきたツアー客らしき人々の案内に添乗員らしき人が追われていました。「この左側の列の一番うしろに並んでください」「あらまぁ、すごい列」そもそもルフトハンザ航空の747-8はビジネスクラスが80席ありますし、羽田空港の優先搭乗を舐めてはいけません。
ゲートのすぐ近くに、"First Class/HON Circle"のカードを持ったスタッフがいます。声をかけると「ただいま、お子様をお連れのお客様を先にご案内しております。もう少々お待ちください」とのことです。それに続いて「さたん様(実際には本名で)ですか?本日は○○からの長旅、お疲れ様です」と言われてしまい驚きました・・・ファーストクラスの乗客の情報はしっかり把握されているようです。
柱が多すぎて飛行機が撮れません・・・地震の多い国ですし崩れないことが大事ではあります。まあ今回は飛行機の外観を綺麗に撮るのが目的ではありません。さっさと乗り込みましょう。
今回のシートとご対面です。チケット発券時は8席全てが空いていましたので、どの席を指定しようか迷ったのですが、One mile at a timeさんなどの記事を読むと1列目は先頭であること、3列目は中央に2席あることからどちらも横の席が近く感じるとのこと。1人での利用なら2列目が最も他の乗客と離れるので良いというように書いてあり、それに従ってみました。
2Aです。座ってみるとこんな感じ。オットマンは荷物入れを兼ねていますが、頭上の物入れも使えるほか、3Dと3Gの後ろに個々人のロッカー・ハンガー掛けが用意されています。
それにしてもオットマンとモニターが遠いこと遠いこと。贅沢な悩みなんですが、エコノミークラスとかほどモニターをガッツリ利用することは想定されていなさそうです笑
搭乗するとすぐに担当のCAさんからご挨拶があり、飲み物とナッツがでてきます。ここでもシャンパンをお願いしてみました。むしろシャンパン以外ってドリンクリストをじっくり眺めていない限り頼めなくないですか・・・
ちなみにナプキンにはファーストクラスの文字が入っています。
反対側を撮影したところです。結局このキャビンは1Kに日本人、3Dと3Gに外国人が座って埋まり具合は4/8でした。そういえば、チェックインカウンターで満席って言われたんですけど、販売座席はもうないっていうだけだったんですね。
なにごともなく離陸しました。ラウンジから機体を見たときに、ファーストクラスは前輪の上辺りだなぁと思ったのですが、地上走行時から前輪を収納するまでの振動はなかなかのものでした。
シートベルトサインが消えるとサービスが始まります。メニューが最初に配られて、ドリンクおよび料理のオーダーを聞かれます。
洋食昼食
オードブルのバリエーション
- キャビア_
- 帆立貝柱とマグロのグリル、アスパラガス、クリスピーベーコン、トマトとタイムのゼリー_
- パームシュガーのスローローストビーフ、コリアンダードレッシング、アスパラガスと椎茸のサラダ_
- ラタトゥイユのガトー仕立て、クリーミーゴートチーズ_
- 季節のサラダ、特製ドレッシングを添えて
メインディッシュのセレクション
- 鶏胸肉のサルティンボッカ風、ポテトのニョッキ、野菜_
- カラスガレイの香草焼き、豆とベーコンのピューレ、コリアンダーのヴィネグレット
サイドディッシュ:ニョッキ、グリーンピースのピューレ、ボイルポテト
チーズとデザート
- コンテ、グリュイエール、クールドリヨン・カマンベール、フルムダンベール、グラナパダーノチーズ_
- マンゴーと豆乳のパンナコッタ_
- 新鮮な果物
和食昼食
前菜
- キャビア_
- あかにし貝葉山葵和え、鰻小袖寿司、烏賊けんちん、トマトの梅酒ゼリー、蛇の目胡瓜昆布〆
吸い物椀
- 磯辺真丈巻とモロヘイヤ
小鉢三種
- 枝豆豆腐
- とうもろこしと小松菜のお浸し
- 蛸梅肉餡かけ
台の物
- スズキの雲丹焼き、大葉味噌餡かけ、冬瓜、人参、オクラの煮物_
- 牛煮込み山椒餡かけ、キャベツ、人参、しめじを添えて
御飯
- 竹皮包み御飯
味噌汁
- 豆腐の味噌汁
香の物
- 胡瓜浅漬け、柚子白菜漬
デザート
- 求肥二種餡包み
メニューはこのようになっていました。実際のところ聞かれるのは、
- 洋食or和食どちらにしますか
- キャビアは要りますか
- 洋食の場合、メインとそのサイドディッシュはどうしますか
の3点だけです。オードブルとデザートはカートに乗せて運んでくれるので、実際に見ながらどれを食べたいだの言うことができます。
飲み物はとりあえずシャンパンを追加してもらいました。
アミューズです。メニューには載ってないですね。説明していただいても忘れてしまうので、メニューに載せていただきたいです笑
その後にまず、パンが届きます。おいしい・・・パン食の私はパンがおいしいだけで幸せになれます。
キャビアです。山盛り。5年前くらいの記事ですが、ルフトハンザ航空は世界のキャビア供給量の5%以上を消費しているという記事がありました。結構大きな器で配って回っていますし、ルフトハンザ航空はフランクフルトとミュンヘン両方からたくさんのファーストクラス便を運航しているので、ありえそうだなという気にもなります。ルフトハンザ1社で5%なら、航空業界全体で考えると相当大きな割合を消費しているのではないでしょうか。
普通においしいです。ウォッカとともに頂きました。キャビア好きなので、私のファンな方がいらっしゃるなら痛風になるまでキャビアを送ってください。
左から順に
- パームシュガーのスローローストビーフ、コリアンダードレッシング、アスパラガスと椎茸のサラダ_
- ラタトゥイユのガトー仕立て、クリーミーゴートチーズ_
- 帆立貝柱とマグロのグリル、アスパラガス、クリスピーベーコン、トマトとタイムのゼリー_
ですね。奥には見ての通りサラダです。どれも独特の味付けでしたが、十分おいしくいただけました。地上でパスタを食べたにもかかわらず、満腹感に襲われなかったという程度にはおいしいです。
まあもちろん、地上で食べられる美味しいものに比べたら劣ってはしまいますけど、機内で食べられるものとしては相当においしいです。
さて、メインです。
カラスガレイの香草焼き、豆とベーコンのピューレ、コリアンダーのヴィネグレット
を選びました。だいたいの場合はお魚を選べば大丈夫という適当な法則にのっとりカラスガレイというチョイスに。火の通り加減とか、手間の掛かり具合はとても感じます。美味しく頂きました。
デザートはカートで運ばれてきた中から
マンゴーと豆乳のパンナコッタ_
を選びました。ここまでに相当満腹になっていますが、甘いものは別腹です。フルーツのフレッシュ感は少し足りないような気もしましたが、全体的な味のバランスとしては適度な甘さで美味しかったです。
さすがに空腹感0になりました。この時点で離陸から約2時間でした。食事が終わるとすぐさま窓のシェードが降りて、証明も落とされます。昼間便ですが、到着時間は日本時間の25:45なので仮眠をしておきましょう。ヨーロッパ行きは夜更かしする感じになるので時差調整が比較的楽ですよね。
横になるときはお願いすればシートを倒した上で分厚いマットレスを敷いてくれます。ベッドをセットしてくれたときにはもう真っ暗になっていたので写真は撮りませんでした。マットレスがどのようなものか知りたい方はぜひルフトハンザのファーストクラスに乗ってみてください笑
寝心地としては多少の揺れも気にならないくらい気持ちよいもので、ぐっすり眠りました。もちろん昼間なのでときどき目は覚めましたが、すぐ寝入ることを繰り返して気がついたら6時間くらい過ごしていました。
そろそろ到着前のお食事はいかがですか?とお声がけしてくださります。フライト中頼めるメニューはこんな感じです。
バイエルンスタイルのコールドプレート
農家のボンレスハム、生ハム、サラミ、マウンテンチーズ、ハーブクリームチーズ、ラディッシュの飾り切り、ピクルス、オニオンカクテル、ブドウと
パニーニ
鶏胸肉のローストとグリル野菜のパニーニサンドイッチ、コールスロー、ポテトチップス
パスタ
海鮮のペンネパスタ、トマトクリームソース
スープ
イエローパプリカのクリームスープ
グルメサラダ
ミックスベリーリーフ、海老のソテー、ホタテ貝柱のグリル、蓮根のボイル、赤ピーマン、ズッキーニ、茄子、パンプキンのグリル、ミニトマトのロースト
タパス各種
海老ときのこのニンニク風味
スイーツ
ピーチクランブルタルト、ラズベリーソース
バニラアイスクリームと温かいワイルドベリー
新鮮なフルーツ
新鮮なベリー各種
このなかからスープとパスタをオーダーしました。ラウンジでも生パスタ食べたのにまたパスタ頼むのかとか言わないでください笑
まずは、こちらが出てきました。ん・・・?これってどう見てもスープでもパスタでもないですよね笑 メニューを見返すとおそらく、「バイエルンスタイルのコールドプレート」が出てきたのだと思います。まあハム好きですし食べてみたら普通においしかったので結果おーらいでした。しばらくしてからCAさんがやってきて、「間違ったものだしてしまってごめんなさい・・・」と。「いやいや、おいしかったですよ」と答えるとCAさんもとても安心していたようです笑 こちらとしても1メニュー分の写真が増えましたし良い感じです。
さて、今度こそスープです。基本的に噛むのがめんどくさいのでお食事も固いものを嫌う私にとって、スープは最高です笑 パプリカベースですが、野菜の臭み等はなく、クリームで口当たりはやさしく仕上げてありました。
パスタです。ぼけてしまっていました・・・すみません。羽田のANA SUITE LOUNGEで食べたパスタよりもよっぽど具が多くてうれしかったです笑 ペンネ自体も美味しかったですが、さすがにおなかの具合的にも苦しめだったので、ほぼ具だけ頂きました。
これを頂き終えたらすぐに着陸の準備です。写真の撮影時間からするとパスタが出てきた時点で着陸の45分前でした。おそらく後ろのビジネスクラスエリアとかはずいぶんと前に明るくなっていたのではないでしょうか。
パジャマに着替えていたので、またもとの服に着替えなければなりません。お手洗いが利用できますが、お手洗いの便器のふたはこのように革張りで高級感を演出しています。着替えるときに利用するのにも便器のふたという感覚でないほうが使いやすくて良いです。
ちなみにトイレのドアには"Reserved for First Class Passenger Only"と書いてありましたが、ビジネスクラスからカーテンを超えて使いに来ている方もいらっしゃいました。ギャレーの前側と後ろ側両方にカーテンがあったので、前側のカーテンには触れる機会がありましたが、相当がっちりしたカーテンでした。そのカーテンを越えてまでビジネスクラスから前側のトイレを利用するって勇気要るんじゃないかな・・・
まあそれはさておき、結構ぎりぎりに食事を出していただいたおかげで、着替えている途中にはシートベルト着用サインが点きました。急いで着替えて席に戻り、荷物の整理などを済ませましたが、ファーストクラスのお客様はみなさまギリギリまで身の回りの整理をしていました。CAさんも特に何も言いに来ませんでしたし、そういうもんなのでしょうね。
そして本当に着陸前最後というタイミングで、担当のCAさんと責任者っぽいCAさんとのご挨拶があり、サービスのお礼をお伝えしました。
そしてしばらくすると離陸時にも感じた前輪の振動を感じ始め、着陸です。
フランクフルト・アム・マイン空港に着陸です。
スポット到着後はきちんと(?)ビジネスクラス客をブロック、ファーストクラス客が一番に降りれるように配慮してくれました。ここでもCAさんの動きは完璧ですね。
乗ってきた飛行機・・・を撮りたかったんですがこれではうまく撮れません・・・
離れたら離れたで微妙ですね・・・
同じタイミングでは他からの便が全くなかったのか、イミグレもがらがらで一瞬で通過です。預けた荷物がなかったこともあり、空港内を少しうろちょろしていましたが着陸して20分後には中央駅方面の電車に乗っていました。
まとめ
ルフトハンザ航空のファーストクラスは初めての経験でした。
シートの広さは十分ですし、ANAやJALなどと違って開放的なシートであることで、よりキャビンが広く感じられます。それでいてパーティションを上げればきちんと個室感がありますし、ベッドにしたときのマットレスは相当快適でした。専用クローゼットは、持ち込み手荷物の限界まで荷物があっても問題ないような大きさですし、ジャケットやシャツを掛けておけて便利でした。服を取り出すときもわざわざ声を掛けなくて済む点も個人的にGood。
食事では圧倒的なキャビアの量が印象的ですが、他の料理も機内食としてとてもレベルが高いです。スタッフの応対は日系と負けず劣らず丁寧ですし、それでいて日系よりも親しみやすいと感じました。
全体として、おいしいものをたくさん食べることができた上、フライト中は思う存分リラックスできました。これはぜひリピートしたくなります。というか必ずリピートしようと決めました。