ここ数年は各ホテルプログラムがそれぞれのロイヤリティプログラムを変更する流れが来ていますが,ヒルトンも例外ではなかったようです。
ヒルトンホテルグループはいままで世界共通プログラムとして,「ヒルトンHオナーズ」という名前のプログラムを展開していました。この詳細については以前まとめました。
今回,このプログラムに変更が加えられることが発表されました。主な変更点として挙げられている点は以下のとおりです。
- 名称変更
- ポイント&マネー特典がフレキシブルに
- ポイントの共有が可能に
- ポイントの「アマゾン」での利用が可能に
- ダイヤモンドメンバーの権利の1年延長
それぞれ現状わかっている範囲で詳しく見てみましょう。
名称変更
ヒルトンHオナーズからヒルトンオナーズに名称が変更となります。まあ1文字抜けただけなんですが,英語での表記だと"Hilton HHonors"から"Hilton Honors"に変わって,Hが減った感があります。ただ,もともと3つもHがあったので別に減ったところで違和感ないですね。HPではHonors表記に変わっていますが,グーグル検索ではまだ「Hilton HHonorsではありませんか?」と表示されます。
ポイント&マネー特典
ポイント&マネー特典に変更が加わります。いままでは,各ホテルごとにカテゴリーが設定されており,決まったポイント数と料金を支払うこととなっていました。たとえば,ヒルトン小田原リゾート&スパでは28000ポイントと12970円というかたちです(厳密にはドル建てでの設定なのでマネー部分は為替の影響を受けます)。28000ポイントに足らない場合は残りの分をきっちりポイント購入して,補う必要がありました。
それが2月下旬から,5000ポイント以上1000ポイント単位で利用できることになります。これが料金的な意味で良い方向への変更かどうかはかなりあやしいですが,ポイントの利用ハードルは格段に下がることになりますね。詳しい必要ポイント数などはわかっていないので,ポイントがふんだんにある方は,もしかしたら制度変更前に予約してしまう方が良いかもしれません。
ポイントの共有
ポイントの「共有」が4月以降に可能になるようです。正確には共有ではなく,ポイントを複数人で出し合って特典に利用することができるようになるようです。「家族マイル」みたいな感じですかね。ヒルトンの方は,友人同士でも出来るようなので,より使いやすくなるかもしれません。世界的に考えると「家族」をがんばって定義するよりは誰とでも組めるように制度づくりするほうが楽なのでしょう。
ポイントの「アマゾン」での利用
これについては7月以降にできるようになるのですが,レートもよくないでしょうし,アメリカのみという展開もありえますので期待薄です。
ダイヤモンド会員権1年延長
ダイヤモンド会員は,1度だけ権利をもう1年延長できるようになるようです。これはすべてのダイヤモンド会員というわけではなく,過去に3年以上(ただし連続でなくても良い)ダイヤモンド会員であったことのある会員の中で,250泊以上または500,000 base pointの獲得歴のある人のみ対象です。対象になる人は限られるでしょうが,十分特典としては大きいですね。それにしても3年で250泊・・・
まとめ
ハイアットなどのプログラムの変更と比べるとマイルドな変更になりそうですが,詳しい部分をさらにきちんと見ていく必要がありそうです。