さたんの雑記

マイルとかホテルとか

ニュージーランド航空エアポインツとは何者か?

SPGから1:1で移行できない航空会社は4社しかありません。

www.hamptons-satan.com

 

その1つであるニュージーランド航空は65:1という特異な比率で設定されています。なぜこのようなレートになっているのか、調べてみました。

ニュージーランド航空のエアポインツは、日本語のページは全く用意されていません。すべて英語のページから情報を捜す必要があります。

Airpoints™ | Air New Zealand

エアポインツはかなり多くのローカルな提携先を持っていてホームページがややこしくなっています。ANAが日本でかなり多くの提携先を持っているのと同様ですね。

すべて網羅するのは難しいし、関係ない部分も多いので、今回はマイルをフライトで貯める→特典フライトで使うという流れだけ調べました。

エアポインツでは"Airpoint Dollar"という単位を使っていますが面倒なのでptで表記します。マイルという表記でも良いんですけど、距離とはかなり違った単位なので違和感が強すぎます・・・

ポイントをフライトで貯める

エアポインツでは区間を入力するだけで積算されるポイントがわかる、ポイント計算機が用意されています。

Air New Zealand - Airpoints Calculator

これを使って、具体的な区間をいくつか試してみることにより、相場観をみてみます。

ニュージーランド航空で貯める
区間 運賃 ポイント
オークランド-クライストチャーチ   1pt ~ 14pt
オークランド-シドニー Economy Smart Saver 3pt ~ 24pt
  Economy Flexi 6pt ~ 56pt
  Premium Economy 32pt ~ 49pt
  Business 50pt ~ 76pt
オークランド-東京 Economy Saver 38pt ~ 47pt
  Economy Flexi 49pt ~ 72pt
  Premium Economy 84pt ~ 137pt
  Business Class 221pt ~ 291pt

おそらく、実際はブッキングクラスごとにとても細かく設定されているのですが、明らかにはされていません。上のようにアバウトな表で示されます。

これを見てわかるように、だいたい通常の航空会社で貯めるマイルよりは2桁ほど小さい値のポイントが貯まるように設計されています。これから考えるに、65:1という比も納得ですね。

提携会社で貯める

日本人になじみの深い、ANA利用時のマイルをエアポインツに加算した場合のポイント数を調べてみました。

ANA Discount Economy Full Economy Business First
東京-大阪 5pt 9pt 5pt 19pt
東京-札幌 5pt 9pt 5pt 19pt
東京-沖縄 9pt 14pt 9pt 34pt
東京-シンガポール 18pt 29pt 64pt 86pt
東京-シドニー 22pt 35pt 75pt 104pt
東京-ロンドン 26pt 41pt 90pt 122pt

 ※国内線でビジネスクラスはないので、割引エコノミーとして扱われます

65倍すると、国内線ではANAに加算する場合と同程度のポイント付与、国際線ではANAに加算するより渋い加算数ですね。

ただ、加算数がいびつな増え方をしているので、どういうフライトをどういう運賃で乗ると加算率が良い、みたいな攻略の余地はありそうなシステムですね。

マイルを特典フライトで使う

ポイントをニュージーランド航空のフライトで使う際には、1ptを1ニュージーランドドルとして飛行機代に充当することが出来ます。つまりはスカイコインのような使い方でしょうか。ネットから手続きできます。

また、スターアライアンス加盟航空会社の特典チケットを取ることも出来ます。ゾーン制を採用しています。以下のページに書かれている数値は片道です。

www.airnewzealand.co.nz

アジアからヨーロッパ行きのチケットがこの表の中では割安に設定されているように思えます。ビジネスクラスで1215pt、ファーストで1515ptです。65倍するとそれぞれ、78975ptと98475ptになります。片道でこの数値なのでちょっと多めに感じますが海外エアラインとしては普通くらいですかね。

注意事項としては、提携会社の特典航空券をとるにはニュージーランド航空に電話しないと取ることが出来ません。日本ではなく、ニュージーランドのオフィスにです。当然やり取りは英語になります。この部分を読んでしまって興味を失いました・・・

まとめ

SPGのポイント交換比率が65:1なのはニュージーランドドル単位として交換されるからで、ポイント付与率も1/65~1/100程度に少なめとなっています。一方で、ポイントを利用したいときは日系エアラインの1/65よりは多い状態になっています。そして直接英語で、国際電話で申し込む必要があります。

SPGだけでポイントを利用するのは少し厳しいものがあって、自分はANAメインでマイルを貯めていて、かつ国際電話はちょっとめんどくさいので入会はしないですね・・・

ちょうど割の良い路線ばかり乗る人で、かつ、コンシェルジュサービスつきのクレジットカードを持っている人なら良いプログラムなのかもしれません。