オーストラリアに行く関係で税関と検疫について調べたのでメモにて。ANAの修行でシドニーに行く人もいるかもしれませんね。
オーストラリアは独自の生態系を守るため、ということで検疫のルールが厳しいんですよね。普通の国なら簡単に持ち込めるような物でも引っかかったりします。
入国時の審査では
- 申告しても申し込めないもの
- 申告すれば申し込めるもの
- 申告しなくても持ち込めるもの
の3種類があります。これは主に、禁止しているものと免税範囲を超えるもののチェックを同時に行っているためです。
禁止されているもの
まずは禁止されているものを見てみましょう。オーストラリア政府観光局のページにはこうあります。
オーストラリアでは関税法により薬物、ステロイド、銃刀類、火器、保護対象となる野生動物の国内持ち込みが禁止されています。
生鮮食品、包装食品、果物、卵、肉、植物、種、皮、羽など、一部の一般品目も禁止されています。(後略)
違法なものが持ち込めないのは当然ですし、武器類も基本的に一般人には必要ないでしょう。薬物というのはいわゆるドラッグという意味でコメントされています。ステロイドが持ち込めなくて困る人はいるかもしれません。ステロイドについては必要な人は「許可を取れば」持ち込むことは出来ます。おそらくとても面倒な手続きが必要だとは思いますが。
問題は食べ物類です。食べ物類全般が禁止なのです。これは結構厄介ですね。友人に会いに行くときは手土産にお菓子類などを選ぶことは出来ないですし、また夜食用にお菓子を持っていくとかカップ麺を持っていくとかも出来ません。個人的には滞在が長いときとかはホテルで夜に日本のものを食べたりするとほっとするんですよね。現地到着が夜のときに、その日の夕飯代わりのものを持っていくこともあります。あとは、子供連れの方はなにか食事みたいなものを持っていきたくなるかもしれませんね。
飲み物類は種だったり果肉類が含まれているものを除けば特に制限はありません。ちょっと気になったのはウイダーとかどうなんでしょう。とろみがあれば食品と認定なんですかね。
とりあえず、大雑把に言うと、食べ物はNGで飲み物はOKということでしょう。
免税範囲
免税範囲として引っかかるほとんどの人は、アルコールかタバコかブランド品でしょう。これらの範囲は以下の通りです。
- アルコール:2250ml
- 紙巻タバコ:50本 or タバコ製品:50g
- ブランド品:AUD$900
ギリギリな人は気をつけましょう。一番厳しい制約なのはタバコなんですかね。自分は吸わないのでよくわかりません。ただし、オーストラリアは国策としてお酒にもタバコにも厳しいです。気になる人は「オーストラリア タバコ」とかでぐぐってください。
入国時の審査
入国時に記入する書類はオーストラリアに到着する飛行機の中で配布されます。見たい方は次のURLからも開くことが出来ます(日本語版です)。
https://www.border.gov.au/EnteringorleavingAustralia/Documents/15jap_000.pdf
ここで持ち込む物品として記入が求められるものは、
- 禁止または規制されている物、医薬品、ステロイド、不法わいせつ物、鉄砲、武器、不法な薬物
- 2250mlを超えるアルコール類、または紙巻タバコ50本または50gを超えるタバコ製品
- 贈答品を含めて、海外で入手した品物、あるいはオーストラリアの免税店等で購入した品物で、合計総額がAUD$900を超える場合。
- 業務/営業目的の物品/見本
- 豪ドルまたは外貨で合計AUD$10,000相当以上
- 食肉、家禽類、魚、海産植物、卵類、乳製品、果物、野菜類
- 穀類、種子、球根、わら、ナッツ類、植物、植物の部分、伝統的な医薬品、薬用・食用および香料用の草本植物、木製品
- 器具、ペットフード、卵、バイオテクノロジー製品、標本、鳥、魚、昆虫、貝殻、蜂製品を含む、動物、動物の体や毛の一部、およびそれらを使用した動物製品
- 土、または例えばスポーツ/レクリエーション用品、靴などのように土の付着した物品、もしくは淡水域で使用した物品
医薬品については禁止されてはいませんが、申告の必要があります。仕事で渡航する場合の商品や見本等に申告を求めるのは珍しくないと思います。これらすべて持っていないと申請するか、1つでも該当するものを持っているかどうかで並ぶ列が違いますので実際の審査の際は気をつけましょう。
薬
政府の関係省庁のHPによれば、処方薬は事前に許可を取る必要はありません。ただし、条件があります。
- 船もしくは飛行機にてオーストラリアに到着する
- 薬を自分で持ち込む(別便とかではなく)
- 医師からの処方箋のコピーを持っている(英語で)
- 3ヶ月分以内の量である
このほか、もともとの包装のままにすべきであるとも書かれています。
船と飛行機以外でオーストラリアに入国するってなんなんでしょうか。電車とかありましたっけ?薬を別便で送るのはNGなんですね。持ち込むときに立ち会っていないとまともなものかわからないので仕方ありません。
英語の処方箋が必要なのも、説明する場面で証明するものがないと困るので面倒ですが納得です。逆に、これはなんだと聞かれたときに処方箋を読んで。って言えば済むので楽といえば楽ですね。
Bringing medicine into Australia
まとめ
オーストラリアは全体的に厳しいルールですね。食べ物だめ、タバコ少なめ、薬は処方箋が必要です。生態系守るためには厳しい規制が必要ということなんでしょう。
ちなみにオーストラリアの税関が厳しいことはときどき日本のバラエティでも放送しているので気になる方は探してみてください(現地の番組をバラエティで使っています)。